TVのお仕事をされ、放送作家であり、脚本家、映画監督でもある大宮エリーさんのエッセイです。
著者、大宮エリーさん風に書くと、「いやー探しましたよこの本、日本中」。ちょっと大げさですが、新聞で取り上げられて、久々に読んでみたいと思ってから、10日間。少なくとも、松戸市と新宿区、千代田区、台東区の主な書店は仕事の合間に探しまくり、やっと豊島区の某書店にて出会いました。ホント、この本の現物を手にした時は、ちょっと手が震えてました
帰りの電車で読み始めた「生きるコント」は、このブログでもご紹介した事のある東京タワー以来の爆笑エッセイでした。
エリーさんのさりげない文章に、”これでもか”とつぎ込まれた笑いについ吹き出し、車内で白い目に見られたのは、昨夜の事です。
エリーさんらしさがわかるのは、1話目の「ビキニ」。東大の薬学部在学中に、国家試験をサボりたくてリオのカーニバルへ行き、リオの街を一人、ビキニで駆け抜ける事になる話。なんだか、エッセイ本らしくなく、本の1話目から”見てはいけないもの”を見てしまったような感じにとらわれ、9話目-バレンタイン傷、18話-島よ、23話-ゴッドおとん、24話-カルフォルニアデイズ、33話-名マネージャー、45話-ステーキ四時など、タイトルだけでは全く想像できない、中身の濃~いコント、じゃなくてエッセイに仕上がっています。
でも、「面白い」だけではなくて、エリーさんの、おかんやおとん、周りの人たちの雰囲気まで伝わって、この本を読み終える頃には、その性格や過去の出来事まで知っている”大宮エリーという幼なじみ(失礼!)”と一緒に過ごしている気持ちになれ、なんだかホッとします。ここまで自分の事をさらけ出さなくても、と思うかも知れませんが、メール交換だけの友達よりも、「生きるコント」はきっとあなたのそばで元気
をくれる一冊になるでしょう。
文芸春秋/ISBN978-4-16-370050-2 1,200円(税別)
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