会計課長 団達也が行く!(林總)
物語は、帰国した団 達也が恩師である宇佐美の命を受け、ジェピーに入社するところから始まります。
ジェピーは東京、丸の内に本社を置く会社で、生産工場として愛知工場を持つ会社です。会計課長として赴任した団には、経理部長の斑目(まだらめ)や専務の間中という、会社を牛耳る連中との戦いが待っていました。
この物語では、団が経理部の細谷真里と協力し、隠された経理の不正を暴いていきます。しかし斑目や間中の策略で愛知工場に団は左遷されてしまい、そこでは工場生産ラインでの「仕掛品」というマジックが待ちうけており、帳簿上だけでは解けないからくりに団は..
過程では、ジェピーの資金繰り予定表にはじまり、損益計算書、加工計算書といった計算書が挿入されており、ジェピーという会社の経理マンになったつもりで、経理部と工場での加工費計算という両面からジェピー内部に潜む、数字の魔術を考えながら読み進むのも面白いかもしれません。
熱血会計小説という一風変わったカテゴリーの作品ですが、2時間ドラマのつくりのように、怪しい登場人物とその裏にある粉飾決済と会社のっとりという悪巧みが散りばめられ、経理、会計に関係の方には、ある意味、娯楽作品として楽しめそうです。
但し、「小説」という意味では荒削りな部分もありますので、会計とはなにか?を「物語」という切り口で提示した作品とお考え頂いた方が良いかも。
日経BP社 / ISBN 978-4-8222-4707-2 / 1,600円(税別)
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